6月29,30日 日本睡眠学会、第42回定期学術集会

会場は、横浜、パシフィコ横浜。

歯科と睡眠とはあまり関係ないと思われる方も多いと思いますが、実は大いに関係し近年注目されてきている分野です(ある一部の歯科医師ですが)。

イビキをかく人は多いとおもいますが、実はそこに睡眠時無呼吸症候群が隠れており、様々な循環器疾患やその危険因子の増悪に繋がっています。その治療方法の一つに、口腔内装置があり、その装置の作成や評価については、睡眠に精通した歯科医師が活躍しています。

特に睡眠時無呼吸症候群の治療の第一選択には、CPAPという器具がありますが、煩雑さやマスクの拘束感などから継続的に器具を装着するのが難しいことが問題とされています。その点、口腔内装置は、装着感が比較的受け入れやすくCPAPとの併用や代替での使用でも結構効果が確認されてきています。

今回の学会でも、睡眠時無呼吸症候群関連のシンポジウムや口演も多く、新たに小児の睡眠関係呼吸障害での問題が取り上げられていました。小児の睡眠時無呼吸症候群は、成人の成り立ちとは異なり、顎の成長発育との関連やその他の学習やうつなど睡眠との関連での障害を捉えていく重要性について討論されていました。

また、7月1日は、日本睡眠歯科学会主催の第12回睡眠歯科医学エキスパートセミナーが開催されました。内容は『ナイトガードの乱用から脱却する、睡眠時ブラキシズムの適切な診断法』、『睡眠時に見られる異常行動と運動障害』、『睡眠と睡眠呼吸障害―耳鼻咽喉科の立場からー』などでありました。講演中に質疑が自由なので非常に活発な論議がかわされ、講演者もたじたじになる場面がみられ非常に印象的なセミナーでした。

本医院ではまだあまり睡眠時無呼吸症候群の患者さんは扱っていません。やはり会津では、睡眠専門医(睡眠医学会認定医)がおらず、耳鼻科医や呼吸器科医が興味をもって取り組んでもらえないとなかなか普及しづらいところもあるのかもしれません。